続・DVD屋のおじさん

7月の個展に向け、やることはたくさん。

絵の構図で悩む悩む。

えー、続・DVD屋のおじさん話してもいいですか。

今日、久しぶりに行ったのです、DVD借りに。

いろいろ物色していると、例のおじさん、返却されたDVDを棚にもどす作業をしておりました。

あー、今日もいるんだな、まぁレジは若いお兄さんふたり体制でやってるし十分か、なんてチラと思いながら。

観たいものを選び終わっていざレジへ向かうと、ふたりのお兄さんは接客中で、並んでるのはわたしひとり。

そのとき、ななめ後ろから例のおじさんがスタスタやってきて、不意にわたしの持っているDVDのかごをヒョイッとわたしの手から無言ですくって奪うと、レジカウンターに入り、どうぞーと言うではありませんか。

意外な登場の仕方だった。颯爽としていた。

笑いそうになりながら、バーコードスキャンを見ていると、はじまったはじまった。

江戸川乱歩の「陰獣」

おじさん「これはね、ひたすらローアングルですよ」

わたし「そうなんですか」

「太陽を盗んだ男」(ジュリーです)

おじさん「○○デパートの前で無許可で撮影して逮捕者がでたんだよね、これ」

わたし「無許可ですか」

おじさん「そう、むきょきゃ、いや、むきょ、むきょか(笑)」

わたし「(笑)へぇー」

おじさん「小栗旬ているでしょ、あの人がね、この映画のリメイクがどうしてもやりたいって言ってるみたいなんだけど、周りから“俳優生命終わるからやめたほうがいい”って言われてるんだって。この映画はファン多いからね」

わたし「うーん(確かにリメイクすると元を超えられないよね…)」

おじさん「水谷豊と西田敏行が出てくるんだけど、ほんの一瞬だからうっかりしてると見逃しちゃうから気をつけて」

おじさんがしゃべっていると、横の若い店員さんがまた横目でちらっと見ていた。

おじさんはこの方に似てるかも。

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このころの宝田明。

うん、似てる(笑)

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正夢

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先日、友達の展示を見たりで谷根千のあたりをブラブラ 。

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あんなにいいお天気だったのに、にわかに雲行きがあやしくなり、ぽつぽつと来た。

近くにあった旧安田楠雄邸を見学しながら雨宿り。

ここで抹茶と和菓子をいただく。

この和室のとなりの部屋の2畳分の畳をとりのぞくと、そこには防空壕の入り口があるとか。

8月には防空壕に入れる日もあるらしいのでまた来たい。

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止まぬ雨を見ていても時間が過ぎ行くだけなので

折りたたみ傘をひらき、上野方面へ歩き出す。

アメ横をぐるぐる、作家のS氏を見かける。

雨は止み、電車に乗って友達がやっているお店へ。

前日に思い立ち、初めて行ったのだ。

そこで生涯記憶に強くのこるだろう嬉しい出来事があった。

実はその日の朝、正夢で目覚めた。

正夢はときどき見るので今日のもそれだとわかった。

一日中それが気にかかかっていたが、何も起こらなかった。

けれど、その日の終わり近くなって、正夢が本当に正夢になった。

偶然などというものはなく、すべては必然で起こるべくして起こっているのだそうだ。

それにしてもなんという奇跡なのだろう。

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DVD屋の気になるおじさん

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近所のレンタルDVD屋に行くと、新しい店員なのか

以前は見かけなった白髪まじりの60歳手前くらいのおじさんが

カウンターで元気よくバーコードをスキャンしている。

ただそれだけならブログにわざわざ書くまでもないのだが、

そのおじさん、わたしのチョイスするDVDが気になるらしく、話しかけてくる。

ほかのお客には話しかけてないんだよな…(笑)

きっとおじさんのツボな映画ばかり借りてるんだと解釈している今日この頃。

「マーラー」ケン・ラッセルを借りたら

おじさん 「ベニスに死すは観ましたか?」

わたし  「はい、観ました」

おじさん 「じゃあ、観た人には分かる笑えるシーンがありますよ、それから普通のストーリーだと思って観ないほうがいいですよ、困惑しますから」とか

「陽炎座」 松田優作主演を借りると

おじさん 「ツィゴイネルワイゼンは観ましたか?」

わたし  「はい、観ました(笑)」

おじさん (納得してうなずく)

「ブレアウィッチ・プロジェクト2」を借りると

おじさん 「これは1は観ましたか?」

わたし  「はい」

おじさん 「2はね、1みたいにドキュメンタリータッチじゃなくなって普通の映画になっちゃってるんですよ。だから3が製作されないんだね、人気なくなっちゃったんだよね」

などなど。

となりで接客してる若い店員さんはその度にそのおじさんをウザそうにちらっと見る。

一番最初にそのおじさんに話しかけられたのは確か

「ファイナルデットコースター」のシリーズを借りてたころ。

そのときは、見かけない店員さんだったから聞き流していて、

結局どんなアドバイスされたか覚えていないが、最近はおもしろいおじさんだと思ってる。

今日はDVD返却しに行ったらまたおじさんがいて、一枚一枚バーコードを「ピッ」とやり終わるとこちらを向いて

おじさん 「はい、返却OKです。充実の一週間でしたねっ」

わたし  「はぁ(笑)」

どころで、

「サンダカン八番娼館 望郷」という映画

これちょっとすごくいい。自分の好きな映画ベスト10に入るくらい。

栗原小巻の純潔さと田中絹代の元娼婦のおばあさんとのコントラストのよさと

もうそれぞれが演じてるかんじがしない。

ボロ泣きでした。

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新宿御苑☆さくら

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昨日は用事で千駄ヶ谷に行って、

帰りにお花見がてら新宿御苑の中を歩いて新宿まで行くことにした。

アルコールの持ち込み禁止な御苑ですが、千駄ヶ谷口は空いててすぐに荷物検査を終えて園内へ。

今年もゴールデン街の“御苑お花見”に誘っていただきましたが参加せず。

実は7月に初個展をやる予定で、今ちょうどDM作りでバタバタしているところ。

さすがに園内はにぎわっている。

花も咲き乱れてる。

とぼとぼ歩いて新宿口到着。

こちらは千駄ヶ谷口とはちがって、300人くらいの長蛇の列で荷物検査。

ごくろうさまです。

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VS痴漢

先日、電車のなかで痴漢にあった。

(過激な内容ではないですが、こういう話苦手な方はこれより下は読まないでください)

犯人は60過ぎの“お爺”だった、いや、爺(ジジイ)と言いたい。

明大前から渋谷方面へ行くのに、井の頭線は非常に混んでいる。

まぁいつものことなのでギュウギュウに押されながらも耐えていた。

急行なので、停車駅は下北沢と終点渋谷のみ。

ガタンゴトン~と電車の音を聞きながら、手すりにつかまってじっとしていた。

なんとなく、わたしの横にいる人の息が荒いような気がした。

さりげなく確認すると爺だった。

爺はさっきにも増して息があがっている。

おかしいぞ…とわたしの痴漢センサーが動き出す。

気にしてみると、上半身は20センチくらい離れているのに、

下半身がわたしの足に異常に密着している。

わたしの足を挟んでるくらい密着している。

被害妄想の可能性も踏まえながら慎重に分析。

電車にブレーキがかかる。

乗客は一斉にななめになり1,2歩よろける…が、爺の異常な密着はゆるがない。

わたしの痴漢センサーが黄色を示した。

はぁはぁ言う爺に一瞥してやった。

混んでいて足を非難させる隙間もないのだ。

やがて電車は下北沢に着き、乗客がどっと降りる。

爺がやっとわたしから離れ、どこへ行ったか確認すると、

降りる客に押され、わたしから1,5メートルは離れた。

爺と目が合った。

バレテるんだよ!(心の声)

これだけ離れればもう一安心。

わたしはつり革につかまり、立ち位置を変えた。

下北沢からは、またもや乗客が乗り込んできた。

またぎゅう詰めである。

電車が発車して数十秒後、わたしの真後ろに立つ人が、私のおしりに手の甲を当ててきた。

これこそ、白を切ることを前提とした痴漢の手口なのだ。

混んで密着しているのに、わざわざそんな隙間にあえて手をおこうとするなんて。

そして手の甲は擦るように動いた。

!!!!!

まさか!と後ろを振り返ると、案の定あの爺がわたしの真後ろに!

おのれ、いつの間に~

わたしの痴漢センサーは確信を得て、赤ランプがクルクルと点灯。

わたしは大きめのかばんを肩にかけていたので、

自分と横のひとに挟まれて容易に引っこ抜けないそのかばんをようやく引っこ抜くと、

グイッと自分の背中に背負うような形にして、爺とわたしの隙間に挟んでやった。

もう爺の手の甲は、かばんの厚みでわたしに触れられない。

その瞬間、勝利のゴングが鳴り響いた(笑)

痴漢に会いやすいタイプというのがあるらしい。

おとなしそうな人を選ぶんだそうだ。

じつは小学生の頃から、過去20回以上痴漢の被害にあっているのだ。

あ、深刻なものはないので心配は無用です。

すごい展開の話はありますが。

昔友人にケース1、ケース2みたいに話したら、

「それだけエピソード持ってるなら本にして出版しなよ」と言われました。

そんな人滅多にいないよ、と(笑)

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高尾山

すっかり春めいてきたので、先日高尾山へ登ってきた。

平日だったからか、登山道を人がぞろぞろ歩いているというかんじでもなく、

比較的すいていたんじゃないでしょうか。

高尾山薬王院の狛犬を見るとその足元には…

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!!!!

なにかいるぞ

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土偶ではないか!

きみはいったい何をしているのかい?

後ろから来たグループの方たちも狛犬を眺めて写真を撮っていたが

土偶にはまったく気が付いていなかった。

その様子を見ている自分もまた変なのだが。

おみくじを引くと吉だった。

「おそいながらも 七福神 牛にのってくるの相」 とある。

牛にのって???

ウシはなんでも知っているんだわね。

頂上には無事に着いて、道中「ごま甘酒」など飲むが、

やはりふつうの甘酒のほうがいいみたい。

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2D

「ALWAYS三丁目の夕日」を映画館で観てきた。

事前に一作目二作目のおさらいもし、3Dであるとのことでちょっと楽しみにしていた。

が、不覚にも公開日からしばらく経ったためか、もう3D上映は終わり2Dに切り替わっていた。

鈴木オートのある一角は、30年代の古き良き街角の要素を凝縮しすぎてるのかもしれないが、それでもCGと合わせてあれだけ再現してくれてるのには涙がでてくる。

役者さんも、平成に生きながら髪を茶色に染めることなく真っ直ぐな瞳をした方たちで構成されてるのがいい。

掘北真希ちゃんと須賀健太くんの純粋さに泣かされっぱなし、ああ。

以前観た「地下鉄(メトロ)に乗って」という作品も30年代くらいの町並みが広がるような、わたしにとっては夢をもたせる予告編だった。

だが実際は駅前の店をすこーし古くしただけでそこばっかりのアングルと、昔からある古い路地や階段ばかりでがっかりした記憶がある。

だから三丁目の夕日の東京の街の再現の徹底振りに見入ってしまった。

銀座のみゆき族のシーンも笑える。

観客は当時を知るだろうおばちゃんばかり。

もしタイムスリップ出来るとしたらどの時代に行きたいかって時々考えるんですが(笑)

三つ選べるなら明治中頃、昭和初期、終戦後20~30年代ころかなというかんじです。

そしたら木村伊兵衛とか土門拳みたいに写真撮って歩きたいなと。

ああいう“強い印象の写真”を彷彿とさせるような絵が描けたらいいのだけど。

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こけしデビュー(笑)

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上の絵は昨年、コム用に描いた「淡水魚」という作品

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

コムの飲み会では、以前よりこけしの話題でもちきりという場面が多々あった。

こけしにはそんなに種類があるということも、そこではじめて意識するようになった。

ならば自分好みを探してみるかと、軽い気持ちで見始めると、

初心者なりにだんだんと表情を読むようになってくる。

これは美人だなー、悟ってるなー、わっるい顔してるなー、企んでるなーとかそんなかんじ。

そうこうしてる間にオークションで二体ゲットしてしまった。

そこで“こけしに情熱を傾ける先輩上路さん”に連れられて、神田にあるこけし専門店へ四人で出かけることになった。

上路さんは東北のこけし職人さんのもとへ直接でかけるほどなのだ。

こけしの見方も選び方も目利きのよう。

ここでわたしはついに1万5千円のこけしを予約することになった(笑)

それまで手に入れたのは2千円前後のものだったし、珍しくないものなどの相場はそのくらいだから、ずいぶん金額が跳ね上がったことになる。

でも後悔しない出会いなんだ、そのこけしはきっと。

自分好みのこけしが、自分の描く絵に、どこか共通点があるのがおもしろい。

四人それぞれ、ゲットしたこけしを水丸先生に見せた。

みんなは褒められたのだが、わたしのこけしには一切ふれてくれない。

「先生、わたしの弥次郎はだめですか」ときくと

「きみの趣味とは思えませんよ」と軽い一撃をくらう(笑)

それでも自分の選んだこけしに愛情が増すのだから、

こけし選びに偽りはなかったのだと安心できた。

ちなみに1万5千円のこけしは来週受け取りにいくことになっている。

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くだらないお話

先日総武線に乗り、目を閉じてうつらうつらしていたときのこと。

どこかの駅に電車が停車し、プシューッと扉が開く音がする。走ってはドアが開き、閉じては走るという単調な音は同じようなリズムでつづく。

が、その規則はやぶられた。

プシューッと開いた瞬間、ドスンドスンドスドスドスッみたいな地響きとともに、巨大な塊がわたしのそばへ近づいてきた。

目を閉じていたわたしは、恐怖感で目をあけた。

ドアが開くとともに、太った巨漢の男性がわたしの左隣の席めがけて全力で突進してきたのだ。

まるでSWATが、犯人の立てこもる事件現場に突入したような素早さだった。

びっくりした。

数日前に新宿駅で女性による通り魔殺人があったばかりだから勘弁してよーと思いつつ、また目をとじた。

となりの巨漢は終始何やらブツブツ呟いている。

怖いので目をとじてじっとしていた。

周囲のひとたちも警戒しているようだった。

やがてわたしの下車駅に着き、わたしが立ち上がるそぶりをみせると、

わたしの右隣の若い女性が不自然にそわそわしだした。

わたしが降りてしまうとバリケードがなくなり、ひとつ席をとばして巨漢席となるからだろう。

「ごめんなさい、わたしは降りますよ」と心で謝って無事に脱出したのだった。

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これはもう中毒になるでしょう

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上の絵は以前コム用に描いたもの。タイトルは「考えている」

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

先週、三軒茶屋シアタートラムへ、万有引力の「奴婢訓」を観にいった。

作・演出 寺山修司

演出・音楽 J・A・シーザー

天井桟敷の血を受け継ぎ、未だ観られる幸せ。

一秒たりとも飽きさせない、何これ、何これ、次は何だ、次は何だの連続。

こうして夢中になっているとふいに聴覚を攻撃されるのだ。

「演劇で革命は起こせるか」という寺山修司の問いを思い出し、「起こせる」と呟いてしまった。

この視覚、聴覚へのショックは常習的に自分へ与えたくなった。

この魅力はすごい。

魅力といえば、府中市美術館での横尾忠則氏の公開制作時、質問コーナーがあった。

マイクでお話しされている最中、最前列ど真ん中の客が自分の顔の前に手を出し、横尾氏の絵のパースを確認しはじめた。

とても失礼な行為である。

それをちらりと見た横尾氏は

「ぼくは美術の専門の勉強はしてませんから…絵を教養で見ようとする人がいますが、

絵はおもしろいかおもしろくないかです」とおっしゃっていた。

うまくても魅力がないと駄目なのだ。

天井桟敷の初期団員であった横尾氏の絵も、万有引力の演劇(もはや演劇の枠にとどまらないが)にも、すっかりココロをグリップされてしまったわたしなのだった。

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