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これはもう中毒になるでしょう

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上の絵は以前コム用に描いたもの。タイトルは「考えている」

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先週、三軒茶屋シアタートラムへ、万有引力の「奴婢訓」を観にいった。

作・演出 寺山修司

演出・音楽 J・A・シーザー

天井桟敷の血を受け継ぎ、未だ観られる幸せ。

一秒たりとも飽きさせない、何これ、何これ、次は何だ、次は何だの連続。

こうして夢中になっているとふいに聴覚を攻撃されるのだ。

「演劇で革命は起こせるか」という寺山修司の問いを思い出し、「起こせる」と呟いてしまった。

この視覚、聴覚へのショックは常習的に自分へ与えたくなった。

この魅力はすごい。

魅力といえば、府中市美術館での横尾忠則氏の公開制作時、質問コーナーがあった。

マイクでお話しされている最中、最前列ど真ん中の客が自分の顔の前に手を出し、横尾氏の絵のパースを確認しはじめた。

とても失礼な行為である。

それをちらりと見た横尾氏は

「ぼくは美術の専門の勉強はしてませんから…絵を教養で見ようとする人がいますが、

絵はおもしろいかおもしろくないかです」とおっしゃっていた。

うまくても魅力がないと駄目なのだ。

天井桟敷の初期団員であった横尾氏の絵も、万有引力の演劇(もはや演劇の枠にとどまらないが)にも、すっかりココロをグリップされてしまったわたしなのだった。

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