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2012年3月

VS痴漢

先日、電車のなかで痴漢にあった。

(過激な内容ではないですが、こういう話苦手な方はこれより下は読まないでください)

犯人は60過ぎの“お爺”だった、いや、爺(ジジイ)と言いたい。

明大前から渋谷方面へ行くのに、井の頭線は非常に混んでいる。

まぁいつものことなのでギュウギュウに押されながらも耐えていた。

急行なので、停車駅は下北沢と終点渋谷のみ。

ガタンゴトン~と電車の音を聞きながら、手すりにつかまってじっとしていた。

なんとなく、わたしの横にいる人の息が荒いような気がした。

さりげなく確認すると爺だった。

爺はさっきにも増して息があがっている。

おかしいぞ…とわたしの痴漢センサーが動き出す。

気にしてみると、上半身は20センチくらい離れているのに、

下半身がわたしの足に異常に密着している。

わたしの足を挟んでるくらい密着している。

被害妄想の可能性も踏まえながら慎重に分析。

電車にブレーキがかかる。

乗客は一斉にななめになり1,2歩よろける…が、爺の異常な密着はゆるがない。

わたしの痴漢センサーが黄色を示した。

はぁはぁ言う爺に一瞥してやった。

混んでいて足を非難させる隙間もないのだ。

やがて電車は下北沢に着き、乗客がどっと降りる。

爺がやっとわたしから離れ、どこへ行ったか確認すると、

降りる客に押され、わたしから1,5メートルは離れた。

爺と目が合った。

バレテるんだよ!(心の声)

これだけ離れればもう一安心。

わたしはつり革につかまり、立ち位置を変えた。

下北沢からは、またもや乗客が乗り込んできた。

またぎゅう詰めである。

電車が発車して数十秒後、わたしの真後ろに立つ人が、私のおしりに手の甲を当ててきた。

これこそ、白を切ることを前提とした痴漢の手口なのだ。

混んで密着しているのに、わざわざそんな隙間にあえて手をおこうとするなんて。

そして手の甲は擦るように動いた。

!!!!!

まさか!と後ろを振り返ると、案の定あの爺がわたしの真後ろに!

おのれ、いつの間に~

わたしの痴漢センサーは確信を得て、赤ランプがクルクルと点灯。

わたしは大きめのかばんを肩にかけていたので、

自分と横のひとに挟まれて容易に引っこ抜けないそのかばんをようやく引っこ抜くと、

グイッと自分の背中に背負うような形にして、爺とわたしの隙間に挟んでやった。

もう爺の手の甲は、かばんの厚みでわたしに触れられない。

その瞬間、勝利のゴングが鳴り響いた(笑)

痴漢に会いやすいタイプというのがあるらしい。

おとなしそうな人を選ぶんだそうだ。

じつは小学生の頃から、過去20回以上痴漢の被害にあっているのだ。

あ、深刻なものはないので心配は無用です。

すごい展開の話はありますが。

昔友人にケース1、ケース2みたいに話したら、

「それだけエピソード持ってるなら本にして出版しなよ」と言われました。

そんな人滅多にいないよ、と(笑)

高尾山

すっかり春めいてきたので、先日高尾山へ登ってきた。

平日だったからか、登山道を人がぞろぞろ歩いているというかんじでもなく、

比較的すいていたんじゃないでしょうか。

高尾山薬王院の狛犬を見るとその足元には…

Photo

!!!!

なにかいるぞ

Photo_2

土偶ではないか!

きみはいったい何をしているのかい?

後ろから来たグループの方たちも狛犬を眺めて写真を撮っていたが

土偶にはまったく気が付いていなかった。

その様子を見ている自分もまた変なのだが。

おみくじを引くと吉だった。

「おそいながらも 七福神 牛にのってくるの相」 とある。

牛にのって???

ウシはなんでも知っているんだわね。

頂上には無事に着いて、道中「ごま甘酒」など飲むが、

やはりふつうの甘酒のほうがいいみたい。

2D

「ALWAYS三丁目の夕日」を映画館で観てきた。

事前に一作目二作目のおさらいもし、3Dであるとのことでちょっと楽しみにしていた。

が、不覚にも公開日からしばらく経ったためか、もう3D上映は終わり2Dに切り替わっていた。

鈴木オートのある一角は、30年代の古き良き街角の要素を凝縮しすぎてるのかもしれないが、それでもCGと合わせてあれだけ再現してくれてるのには涙がでてくる。

役者さんも、平成に生きながら髪を茶色に染めることなく真っ直ぐな瞳をした方たちで構成されてるのがいい。

掘北真希ちゃんと須賀健太くんの純粋さに泣かされっぱなし、ああ。

以前観た「地下鉄(メトロ)に乗って」という作品も30年代くらいの町並みが広がるような、わたしにとっては夢をもたせる予告編だった。

だが実際は駅前の店をすこーし古くしただけでそこばっかりのアングルと、昔からある古い路地や階段ばかりでがっかりした記憶がある。

だから三丁目の夕日の東京の街の再現の徹底振りに見入ってしまった。

銀座のみゆき族のシーンも笑える。

観客は当時を知るだろうおばちゃんばかり。

もしタイムスリップ出来るとしたらどの時代に行きたいかって時々考えるんですが(笑)

三つ選べるなら明治中頃、昭和初期、終戦後20~30年代ころかなというかんじです。

そしたら木村伊兵衛とか土門拳みたいに写真撮って歩きたいなと。

ああいう“強い印象の写真”を彷彿とさせるような絵が描けたらいいのだけど。

こけしデビュー(笑)

1

上の絵は昨年、コム用に描いた「淡水魚」という作品

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

コムの飲み会では、以前よりこけしの話題でもちきりという場面が多々あった。

こけしにはそんなに種類があるということも、そこではじめて意識するようになった。

ならば自分好みを探してみるかと、軽い気持ちで見始めると、

初心者なりにだんだんと表情を読むようになってくる。

これは美人だなー、悟ってるなー、わっるい顔してるなー、企んでるなーとかそんなかんじ。

そうこうしてる間にオークションで二体ゲットしてしまった。

そこで“こけしに情熱を傾ける先輩上路さん”に連れられて、神田にあるこけし専門店へ四人で出かけることになった。

上路さんは東北のこけし職人さんのもとへ直接でかけるほどなのだ。

こけしの見方も選び方も目利きのよう。

ここでわたしはついに1万5千円のこけしを予約することになった(笑)

それまで手に入れたのは2千円前後のものだったし、珍しくないものなどの相場はそのくらいだから、ずいぶん金額が跳ね上がったことになる。

でも後悔しない出会いなんだ、そのこけしはきっと。

自分好みのこけしが、自分の描く絵に、どこか共通点があるのがおもしろい。

四人それぞれ、ゲットしたこけしを水丸先生に見せた。

みんなは褒められたのだが、わたしのこけしには一切ふれてくれない。

「先生、わたしの弥次郎はだめですか」ときくと

「きみの趣味とは思えませんよ」と軽い一撃をくらう(笑)

それでも自分の選んだこけしに愛情が増すのだから、

こけし選びに偽りはなかったのだと安心できた。

ちなみに1万5千円のこけしは来週受け取りにいくことになっている。

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