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2013年5月

頭の中の風景

先日のニュースで、八戸の蕪島の神社が映った。

「遥か彼方には、海岸の小高い山にある神社の燈火がちらちらと波間に見えていました」

という小川未明の「赤い蝋燭と人魚」の一節を思い出す。

頭に思い浮かべていた風景に酷似している。

もう少し松が茂っていたら、イメージぴったり。

けれど実際のモデルの街は新潟県にあるそう。

お知らせです。

TIS(東京イラストレーターズソサエティ)のコンペで第一次審査通過いたしました。

羽を癒してくれた君へ

ぼくはすずめ

羽が傷んでどうしようもなくて

小さな庭のある家の屋根にとまる

そこには一本の木があって青い葉が茂り、白い花が咲いていた

花が風に揺れるのをぼくはジッと見ていた

羽の傷はふしぎと癒され

以来、ぼくはこの屋根からその木を眺めるようになった

ある日、ぼくは花の香りをかいでみたくなった

ただそれだけ

ただそれだけでいいんだ

そしたらぼくはまた屋根に戻るんだ

ぼくはハチドリが蜜を吸うみたいにして

枝に傷をつけないように香りをかいでみた

そのとき、白い花がぼくに訊ねた

「すずめさん、あなたはどこからきたの?」

「ぼ、ぼくは向こうのほうからキマシタ、さようなら」

あわててそこから飛び立った

ぼくは“向こうのほうからきた”のだけど

どんな道を飛んできたか話せなかった、話したくなかった

きみに嫌われたくなかった

けれど次の日も、またその次の日も

ぼくは花の香りが忘れられなくて出かけていった

遠くから花を見ていると

花は泣きながら散りはじめた

羽が癒されればいいと最初は思ってた

ごめんね

君にほんとうを話せぬままにいる

ぼくがそれを話すとき

もう二度とあの小さな庭には

訪れられなくなるような気がして

今日もふるえているんだ

どうでもいい話です。

先月、添田唖蝉坊・友道展を見に港の見える丘公園内にある、神奈川近代文学館へ行きました。

明治・大正のストリートシンガーです。

高田渡さんの直筆の手帳やらなぎら健一さんの私物なども合わせて展示されておりました。

中華街で昼食をとり、元町をぶらぶらして。栗を買って帰ったら、そこからしばらく自分に栗ブームがやってきて買っては食べ、買っては食べ(笑)

どうでもいい話ですが、親子丼について。

わたしは親子丼を思うだけで、いつの頃からか気持ち悪くなるようになりまして。

だって、ネーミングが残酷。だれが付けたのでしょうか。

料理の名前としてしか耳に響かなくなっているけれど、兄弟丼とか、母子丼とかそういうことなんだと思うとやっぱりダメです。

他人丼、義理の親子丼なんてのもあるのですね、おいしそうには思えないですね。

調べてみると親子丼の前身として、日本橋のお店で鳥鍋の〆に卵でとじてご飯をたべていたのを「親子煮」といったそうですが、そこでもうすでに「親子」だったのですね。

とりたま丼とか、もっとふつうにしてくれれば良かったのに…という、どうでもいいけど、やっぱりどうでもよくない気がする話。

えらい美人!

先日、パルコ劇場での舞台「レミング~世界の涯までつれてって~」を観てきました。

常盤貴子さんめちゃくちゃ美しすぎてびっくり!

テレビと違いすぎましたよ。100人中100人がそう言うんじゃないかというくらい。

寺山修司没後30年、今年は相次いでいろいろな企画があるようで、このレミングも楽しみにしておりました。

が、楽しみだったはずの寺山臭とでも申しましょうか、まったくなくて。

当時リアルタイムで天井桟敷の公演をごらんになった方には新しい展開なのかもしれませんが、わたしのような「間に合わなかった組」にとっては、あの哀愁やら何やらにまみれた独特の空気こそ、体験したかったというのが正直なところでしょうか。

そこで昨日、天井桟敷版のレミングの映像をはじめて観ました。

やはりあの狂気の世界にどっぷり浸かってみたいですが、叶わぬ夢なのでしょうか…

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