街散歩

スカイツリー

Photo

先日、押上駅で下車して浅草まであるいた。

そう、ここは今スカイツリーの足元が丸見えの町ということも忘れて。

商業施設が入ってしまえばもう二度と足元は見られないから、連日スカイツリーウォッチャーで賑わっているのだろう。

わたしが歩いた日もやはりそれらしい人がわんさかいた。

路地別に、それぞれいいスポットを見つけて写真を撮っている方々がいる。

実はわたし、みんなが注目しているものからというか、流行みたいなところからは逃げ出したくなる性質で。

そりゃ、たまたまスカイツリーのこの現場を通りかかったのだから、写真くらいはわたしも撮りましたさ。

けど、あくまで町並みを見るために下車したのであって、決してスカイツリー目当てぢゃない!

なのにねぇ、わたしが一眼レフ持って歩いてるもんだから、スカイツリーウォッチャーの筋金入りっぽいムサイ男のかたなどが、ライバル視するんですね。

ちがうったら、スカイツリーはわたしには脇役じゃ。その視線、もう勘弁してちょーだい。

それよりね、地元の人たちは活気付くと湧き立っているけども、街の人たちが望んでいるならともかく、大手の会社に住まいや土地をを買収されないことを祈ります。

今はまだなーんもない街だった。

今に見慣れた屋号ばかりになるんかいのう…

ごめんよ、自由が丘

考えてみれば東急東横線に乗る機会があまりなく、この日は夜にこの沿線で約束があるので、それじゃあ、昼間にちょこっと行ってみようかと、ひとり自由が丘の街を初体験してきた。

“おしゃれでセレブな”という印象、ただそれのみを傍観してやろうじゃないの、くらいな勢いだった。

決まりきった駅前のチェーン店にはじまり、外観が洗練されたマンションと、最近よくあるおしゃれなショップ、もうすっかり開発しつくされた街を想像してたんです。

と・こ・ろ・が、ちょっと歩くと昭和のころの姿はしっかり残っていて、かつて商店が栄えていた感が伝わってきて、ああもう雑誌やテレビからのイメージや情報をいかに鵜呑みにしていたかを思い知らされて。

駅から1分の場所にある自由が丘デパート。建物は新しいのかな?ここは一筋の長ーい通路を挟んで、和菓子屋さん、お茶屋さん、洋服屋さん、いろんな種類の小さなお店が並んでいて、おばちゃんおじちゃんがお店をやっている、素朴な味わいがある!

おしゃれな街だけど、まだまだ今と昔がうまく共存していたことにちょっと感動。

歩く時間が少なかったので、もう一度行きまっせ。

Img_4511_2 見よ、この増築住宅と外車との対比を(自由が丘にて)

ブランクはあるものの、ただいろんな場所を歩くという街歩きは、23歳からはじめたので早○年。

当時はデジカメでなくフィルムカメラだったので、豪快に写真をとることもせず、もっぱらまぶたでシャッターを切る「目カメラ(笑)」で記憶に風景を焼き付けたものでした。今となっては悔やまれてならないけれど。

すみだ川にちなむ

昨日、ひとりで浅草へ行ってきた。

去年松の内の期間に行き、今年もなんとなく。

お参りをすませてから、おみくじを引く。去年につづき大吉。

写真撮りながら路地をたくさん歩いて昼食にした。

Img_3588洋食屋リスボン

まだビーフシチューが贅沢品だったころの味を守っているんじゃなかろうか。グラタンもおいしそうだった。

店を出ると12時半くらい。

とあるお目当てがあって、すぐに浅草橋まで歩いていった。

そのお目当ての場所が、年始はいつからやっているのか情報がなかったが、この日の前日に急に思い立って行くことにしたので問い合わせることができないまま、とにかく 行ってみた…が、案の定お休み。

まぁ、休みだろうがなんだろうが行くことに意義があったので満足。後日、開いてるときに出かけたら、それを報告することにする。

で、浅草へ逆もどりし、墨田川沿いの墨田公園へ。ここをずーっと歩いていくと、あったあったありました。

Img_3640 「すみだ川」(東海林太郎・島倉千代子)の歌の歌詞に出てくる竹屋の渡し場跡

そこから歌詞にある「今戸」のあたりをぐるっとめぐり、今戸神社のそばにある恐ろしい伝説のある姥ヶ池を目指す。

Img_3653 ←姥ヶ池。昔は墨田川とつながっていたらしいが、埋め立てられ、今じゃ公園になっていた。「旅人を次々と叩き殺していたおばあさんが、仕舞いには自分の娘を間違って殺してしまった」という伝説を知るとなんか不気味。池には水着姿のおねーちゃんのカレンダーが沈み、罰当たりなかんじがなんともいえない。

それから仲見世を歩き、喫茶店に入る。

もう、観音様を中心にして、どこをどう歩こうが必ず純喫茶にぶつかるのがとっても頼もしい。目移りして仕方ない。

そんなこんなでこの日のすみだ川スペシャルを終えた。

湿気の街

日曜日、いいお天気なので午後2時ごろ、やや遅めだが出かけることにした。

以前世田谷線の車窓からながめ、ぜひ下車してみたいと思った山下・宮の坂あたりへ。

山下は小田急線 豪徳寺駅ととなりあっているが、ちいさな商店街と住宅に囲まれていて、駅前の開けたかんじがない。

細くくねった道には昭和のかおりが十分残っていた。

廃線跡らしき小道もある。

宮の坂方面をめざしながら路地をゆく。

線路沿いを行き、ふと左を見ると木が生い茂っているので歩いてゆくと高い塀越しに卒塔婆が見えた。

豪徳寺だ。

せっかくなので入ろうと、塀伝いに歩きながら「敷地広いな~」なんて思っていると門があった。

「裏門」御用の方は正面入り口へとある。

塀伝いにまた歩く。

塀からは背の高い杉林が見えている。

このアスファルトの道へ、豪徳寺から森の中のような湿気をおびた空気がただよってくる。

Img_3354 塀の下のほうは苔生していた。

とぼとぼ歩き、角をまがってようやく門へたどり着くと

「ここは東門。御用の方はこの先の角をまがり50m先の門からどうぞ」

というようなことがかいてある。

注文の多い料理店か!とひとり突っ込みをしつつ、こんどこそ正門へ着いた。

井伊家のお墓があるそうで、お墓めぐりをしている方々とすれ違いながら

せめて直弼のお墓くらい見ていこうかと思ったが、日が落ちてしまいそうなので

早々に豪徳寺をあとにした。

門を出て、まだ歩いてない豪徳寺の塀沿いを行きながら線路方面へ行こうとすると

おびただしい量の湿気なのだろう、この写真をごらんあれ。

Img_3362

昨日雨が降ったから湿気を感じるのかと思いきや

豪徳寺の塀の反対側の住宅は大変なことに。

つづいて宮の坂へ。、世田谷八幡宮辺りからさらに上町へと足をのばす。

道幅の広い住宅街で風通しもよさそうなものだが、またまた酷い湿気住宅を発見。

世田谷豪徳寺付近の歴史に関係あるのかしらん。

上町駅前。見覚えあると思ったら、ボロ市のときの下車駅だった。

…日はまもなく落ち

青い影が色濃くなる

さて、こころの火種であたたまろうか